SEATREC社は米国カリフォルニアに本拠を置く企業で、海中の温度差から電気を生成させる環境発電システムのメーカーです。同社の特許取得済み熱エンジン技術は、クリーンで再生可能なGreen Energyを海洋産業機器や調査機器(水中ドローン, アルゴフロート, グライダー, AUV, UUVなど)の電源容量不足を Ocean Thermal Energy で補完する海洋温度差発電システムです。
Seatrec-Chao-intro-Aug2021 (PDF) [1.2MB]
Powering up Underwater Drones
SEATREC社は海洋研究、防衛および海洋産業支援で水中ロボット(プロファイリングフロートやグライダー)、プラットフォームおよびセンサーへ電力を供給するEnergy harvesting solutionsを提供します。
Standing on the Shoulders of Giants
海は常に私たちにインスピレーションを与え続けています。そして、私たちの環境や生活に大きな影響を与える海を理解しようとする人々も同様です。今から40年前、海洋学のパイオニアであるHenry Stommel氏は海の力で動くフロートのネットワークを構想しました。この構想は、世代を超え海洋学者たちを刺激し、人工衛星技術が地表のデータを提供するのと同様の規模と頻度で、海洋データを提供する手法を模索しました。SEATREC社の使命は、その探求を続けることにあります。SEATREC社は、自然発生する海水の温度差から電気を生成するEnergy harvesting solutionsを設計・製造しています。このモジュールは、海洋学研究者が可能な限り環境に優しい方法で観測ミッションの寿命を延ばし、海洋データの収集を可能にします。また、水中ロボット、海底充電ステーションや極地環境研究などに応用可能です。
Harvesting Energy from Ocean Temperature Differences
革新的なEnergy harvesting solutionsで海洋研究を加速させませんか?Ocean Thermal Energyは、いつでもどこでも温度変化があればSEATREC社は熱エネルギーを電気に変換可能です。もしあなたが海洋ドローンを利用した研究で、電源容量不足を解決する必要があるなら、あなたの問題をSEATREC社が解決策を見つけます。SEATREC社のエンジニアリングチームは、過去5年間に渡り世界で先進的な研究機関・メーカーと共同研究を行ってきました。
Technology 多くの物質は、加熱されると膨張し、固体から液体(SL)、液体から気体(LG)へと相変化します。これらの相変化材料(PCM)は、従来エネルギーを放出または吸収して暖房や冷房を提供するために使用されており商業的な用途で広く使用されてきました(例えば、SLは暖房パッド、LGは蒸気機関)。1989年、Henry Stommel氏はこの概念を海洋学に導入し、海洋の温度成層からエネルギーを得られると見込みました。その3年後に研究エンジニアのDoug Webb氏が温度に反応する素材を使い垂直方向に移動する機材の浮力を変える特許を申請しました。さらにJPL/Seatrecチームは2011年にPCMを使って温度差に伴うエネルギーを電気に変換する特許を申請しました。 .
Power Generation PCMが膨張すると圧力が発生し、その圧力を利用して発電することができます。SEATREC社は固体から液体への相転移と液体から気体への相転移の両方からエネルギーを生み出す技術を開発しています。固→液(SL)の例では、PCMは温度変化を受けると相転移を起こし体積が変化します。この体積変化により加圧された流体を介してモーターを駆動し、水力エネルギーを電気に変換します。SEATREC社のSL Energy harvesting solutionsの模式図は左図の通りです。暖機段階(左)では、作動物質が固体から液体に相変化して膨張し、圧力を発生させて作動油を発電機に通し、電気エネルギーを生成します。冷却段階(右)では、作動物質は凍結して収縮します。 .
Latest R&D イノベーションは非常に重要であり、SEATREC社は複数の政府機関や産業界のパートナーと協力して、技術を改良し海洋科学のための新しいエネルギーソリューションを生み出しています。 例えば、係留式プロファイラーは、SL1やSLGよりもはるかに大型で、センサーへの電力供給やプロペラ駆動の自律型水中ロボット(AUV)への充電のためにエネルギー出力を10倍、100倍にすることができます。 また、液化ガス(LG)技術は、北極圏の氷上だけでなく水中でも連続して発電できるように開発されています。 .